神戸・元町ほか
朝鮮民族音楽
[朝鮮古来の音楽を広めようとする長鼓サークル]
「チャングとは朝鮮の民族音楽にはなくてはならないもので、右手に太鼓を叩くバチを持ち、、左手で太鼓を叩くことからつけられました。管弦合奏、歌の伴奏、舞楽、踊りの拍子などいろいろな分野で広く使われている楽器で、このチャングを使うのがこのサークルです」(青ひょんさん)
リーダーの青ひょんさんを中心に10人程度のメンバーで活動しており、演奏している音楽は(※青注:取材当日のこと)、朝鮮の民族音楽であるクッコリと呼ばれるもの。この音楽は朝鮮古来のもので、日本でいうと雅楽みたいなものになる。楽器自体が大きいので移動などには大きな労力を伴うが、そのため基本的には神戸で活動中。最近になって大阪にも進出し始めた。
演奏は、神戸、大阪のストリートのほか、地域のお祭りなどに参加。ストリートでの反応だが、やはり日本ではまだまだ知られていないので、もの珍しさから立ち止まる人が多い。演奏を見ていた25歳のOLは「こんな楽器初めて見た。独特のリズムでいい感じ」と話してくれた。また、ほろ酔い気分の50代のサラリーマンは「いい感じ」とだけつぶやいて聴き入っていた。
[中村氏のコメント]
伝統芸能が好きな人にはいいでしょう。屋外で周囲の騒音が大きいのが残念ですが、静かなところなら荘厳な感じが伝わると思います。背後に旗を置いたりして、民族楽器であることを演出すれば、より楽しく聴くことができるでしょうね。
写真横コメント:
「演奏日はだいたい土曜夜、神戸のJR元町駅前などで21時前後から。撮影時のメンバーは青ひょんさん、大塚ねねさん、李チホルさん、りささん、かえるさんの5人だが、メンバーはもっと多い。朝鮮の楽器、長鼓(チャング)の演奏サークル」